iPad mini Retina 16GB『Wi-Fi+テザリング』『Wi-Fi+Cellular(SIMロック・SIMフリー)』を2年間使用した場合の費用比較について



 Wi-Fiモデルは、自宅の無線LANルータやWi2などの公衆無線LAN、モバイルWi-Fiを通じてインターネットに接続できます。

 それに対してWi-Fi+Cellularモデルは、この他にもSoftBankやAUなどのネットワークに接続できるので広範囲で利用することと、GPS機能が付加されています。

1 Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellular(SIMロック)モデルの価格比較


 普通であればWi-Fi+Cellularを手に入れたいところですが、本体価格が

【Wi-Fiモデル】
16GB(¥41,900)、32GB(¥51,800)、62GB(¥61,800)、128GB(¥71,800)

【Wi-Fi+Cellularモデル(SIMロック)】
16GB(¥55,440)、32GB(¥65,520)、62GB(¥75,600)、128GB(¥85,680)

とWi-Fi+Cellularモデルの方がWi-Fiモデルより約¥14,000円ずつ高く、更に月々通信費が発生します。

 通信費の一例として、SOFT BANKのiPhone 5、5s、5cを契約していればタブレットセット割(月2GBの通信制限)で月々¥1,050(通信費)+¥315(ウェブ基本使用料)=¥1,365(合計)があります。

 また、初回事務手数料が¥3,150が発生します。

 iPad mini Retina 16GB Wi-fi Cellularモデルを2年間を保有することを考えた場合、¥55,440(本体代)+¥32,760(2年間の通信費:¥1,365×24)+¥3,150(初回事務手数料)=¥91,350となります。

 iPad mini Retina 16GBモデルが¥91,350ということは、iPad mini Retina 16GB Wi-Fiモデルの¥41,900よりも¥49,450高く、2倍以上の値段差となります。

(ちなみにSOFT BANKのタブレットセット割は、3年目以降は月々¥2,992(通信費)+¥315(ウェブ基本使用料)=¥3,307と跳ね上がりますので3年以上使うことを考えた場合、更に高くなります。また、途中解約した場合には違約金¥9,975発生します。)

2 SIMフリーの価格


 日本におけるiPadシリーズのWi-Fi+Cellularモデルは、ソフトバンクとAUから販売されています。

 しかし、日本で販売されているWi-Fi+CellularモデルはSIMロックがかかっています。

 SIMロックとは、SOFT BANKで購入したものはSOFT BANK、AUで購入したものはAUでしか使えないように制限がかかったものです。

 これはiPad mini Retinaのリセールバリューを多少なりとも下げるものであり、更に他社の提供する格安SIMが使えないという意味です。

 格安SIMには、BIGLOBEなどが提供する月々¥980(月1GBの通信制限・初回事務手数料¥3,150)があり、途中で解約しても違約金が発生しなかったり、3年以上使った場合に値段が跳ね上がったりもしません。


 残念なことに日本におけるiPadのWi-Fi+CellularモデルはSIMロックがかかっていて、格安SIMが使えません。

 iPhoneは、ソフトバンク、AU、docomoから販売が開始したことでこのSIMロックが解除されたSIMフリーなるものが発売となりましたので、iPad mini Retina及びiPad Airもdocomoから発売されればSIMフリー版も提供されるのではないかと予想されます。

 SIMフリーのものが発売されれば、格安回線が利用できるので期待したいところです。

 ちなみに海外版のiPadシリーズは、日本国内においてはSIMフリーとなります。

 海外版の入手方法は、EXPANSYS、Amazon、ヤフオク!などで入手できます。

エクスパンシス


 私が調べたところ、海外版iPad mini Retina 16GBの一番安く入手できるのは、EXPANSYSにおける香港版のもので約¥63,245(本体:¥59,645、送料:¥1,800、関税:約¥1,800)です。

 ただし、香港版ですと充電器が日本で使えるものと異なりますので別途調達する必要があり、日本で使えるapple usb 10w 電源アダプターは約¥1,980となります。

 よって、SIMフリーのiPad mini Retina 16GBの2年間の維持費は、¥63,245(本体調達費用)+¥1,980(充電器)+¥23,520(2年間の通信費・月1GB制限)+¥3,150(初回事務手数料)=¥91,895となります。

 現状、SIMフリー版の方がSIMロック版よりも月々の通信制限が1GB少ない上に維持費が2年間で数百円高くなる計算となります。

 また、近々日本国内においてもSIMフリー版が販売されると予想されるところ、海外のSIMフリーのリセールバリューが今後下がる可能性もあると予想されます。

3 iPad mini Retinaモデルのテザリングによる運用


 iPhone 5、5s、5cを経由してiPad mini Retina Wi-Fiモデルなどをインターネットに接続するテザリングというものがあります。

 これですと、iPadの通信費が発生することなく、iPhoneの維持費のみで運用できます。

 デメリットとしては、
①iPadをインターネットに接続する時もiPhoneのバッテリーを消費すること
②iPadのWi-FiモデルにはGPS機能を有さない
③iPadをインターネットに接続するごとにiPhoneとペアリング等の作業をしなければならない
④通信速度がLTE程速くない
⑤使い方によってはiPhoneの7GB制限では間に合わない
の5点があげられます。

 私の使い方の場合、
①のiPhoneのバッテリー消費は状況に応じてモバイルバッテリー(約¥2,600)を持ち出せばよい
②のGPS機能はiPhoneのGPS機能で事足りているのでiPadには必要ない
③ペアリング作業は面倒であるものの我慢できない程ではない。たぶん、、、。
④ウェブ閲覧程度であればなんとか我慢できる速度であり、そもそもファイルのダウンロードはWi-Fi環境で行っている(Cellularであっても1GB・2GB制限の環境ではファイルはダウンロードしたくない)
⑤自分の使い方ではiPhone+MacBook Airとのテザリングでも7GBを超えることが今のところない
となり、Wi-Fiでも問題ないと予想されます。

4 個人的な見解


 よって、iPad mini Retina 16GBの価格による比較でいくと2年間使用した場合、iPhone等のテザリング環境があれば
① Wi-Fiモデル:¥41,900
② Wi-Fi+Cellular:¥91,350
③ Wi-Fi+Cellular SIMフリー:¥91,850
となり、②③Cellularモデルの方が約¥50,000高いこととなります。

 少しの煩わしさを我慢できるのであれば、私ならWi-Fiモデルを購入して差額約¥50,000に¥25,000円を足してMacBook Airを購入したり、次のiPad miniの購入資金に企てたり、子供の教育用にもう一台のiPad miniを購入したりします。

 購入の参考となれば幸いです。


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